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2022/05/22(日)
初診の患者様の予約枠の空き状況をお伝え致します。
5/23からの週は基本的には空いておりません。申し訳ないのですが今のところ早くても次週以降になってしまいます。
新規患者様には予約待ちをお願いすることが増えてきております。週によって日によっては再診枠も含めて混んでいる日もあり、一部患者様からは予約が取りにくいとのお叱りも受けております。申し訳ございません。
なお、初診枠は30分以上のお時間を空けてご用意しておりますので、キャンセルを繰り返された場合にはご予約を考えさせて頂く場合もございます、どうぞ宜しくお願い致します。
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2022/05/06(金)
5月21日(土)は、用事・都合により30分早く13時で終了とさせて頂きます。
申し訳ありません、ご了承のほどお願い申し上げます。
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2022/05/05(木)
優しさと笑顔を大切に日々の診療にあたらせて頂いております。
2017年4月に開院して5年経ちました。お陰様で直接の口コミでご来院される患者様が多く、がん患者様やご家族やご遺族様の割合も増えております。また総合病院など市内各医療機関などからご紹介される患者様が増えてきており、がん以外にも更年期や膠原病や慢性疾患などにうつ・不安・不眠が重なっている患者様の割合も増えてきております。そのため、別項に書いたように感染対策には力を入れております。
新患様の受付は最近新年度でもあり混んできています。たまに、キャンセルが発生して急遽前日や当日でも可能なことも御座います。
新型コロナウイルス感染症でストレスフルな状況が続いています。自粛生活でうつ状態や不安になるのは当たり前と思ってしまいがちです。隠れたうつ病に気づかず、「このくらいの事は我慢すべきと思っていたので受診をためらっていた」と仰る患者様もいらっしゃいますが、どの病気も早めの治療が大切ですから、どうぞお気軽にお電話下さいませ。「がん患者さんやがん患者さんのご家族ご遺族しか診ないのですか」とのご質問がございますが、当院は心療内科としてがん以外の患者様(うつ、不安、不眠、確認行為などの繰り返す強迫症状、潔癖症、ストレス性のめまい・動悸・息苦しさ・過呼吸・胃腸障害・頻尿、月経前の気分の障害や更年期のうつ、足のムズムズなど)も診ております。ただし、職場との込み入った交渉や裁判の相談などは産業医の先生がいる機関等の方が良いかもしれません。当院では長い診察時間は、がん患者様や御遺族様を優先しております。
なお、お薬が出る場合には禁酒をお願いしております。運転も控えて頂くようお願いすることが御座います。どうかご了承くださいませ。
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2022/04/20(水)
当院では丁寧にお話を伺うことを基本としております。ストレス要因について言葉にしてみるだけでも楽になることがございます。不安・焦り、対人緊張、うつ状態・自信喪失、孤独感、不眠や悪夢、ムズムズ足、パニック発作、自律神経失調症、心身症、月経前や更年期の不調、身体疾患やその治療薬の副作用による抑うつ・不眠など、お気軽にご相談ください。 職場での休職や現実的な環境調整や労使関係に関しては上司との相談や社労士や弁護士との相談になると思われ、産業医的な業務やリワークを行っている病院の方がご専門だと思われます。初診ですぐに診断書を判断することは難しい場合が少なくありません。 それでも、どうにか働けたり通学出来ているけれど、頑張りすぎたり自分を責めすぎたりマイナス思考で悩んでいる方の考え方にアプローチして、出来るだけ仕事や学校や社会活動を楽にこなすためのサポートであればお役に立てるかもしれません。
精神腫瘍科ではこころの緩和医療として、がん患者様・ご家族様・ご遺族様の心のケアを行っております。がん以外の身体疾患を抱えた患者様に関しても同様であります。また、ペットロスで落ち込まれた方のお話も伺っております。
薬は依存性や副作用に気を付けて十分にご説明して最小限とし、回復にあわせて減量・終了としており、お薬なしでの通院患者様も増えています。
地下鉄も市電も近く、小さめのビルで人に会いずらく、待合室では他人が気になりにくい構造で、お名前は出さず番号で御呼びするなどプライバシーに配慮しておりますので安心してお越しください。
診察後に質問やご相談ごとが生じても応じられるように、初診時は医療スタッフが診察に同席しておりますが、同席しても良いかを伺わせて頂き患者様のご希望によっては外しております。 再診時は医師のみです。
なお、長く精神科救急や入院治療を担当してきた経験から考えますと、入院が必要そうな方は、当院では提携精神科病院が無く、見つかってもいざ入院の際にご家族や知事・市長なども関わる法的な手続きが必要な場合もあり、外来クリニック経由ではお時間やご労力のロスが多いので、初めから病院に相談された方が良いと思われます。どうぞご了承くださいませ。
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2022/03/27(日)
3月26日に東京赤坂クリニック・うつ治療センター長の坂元先生のご講演が札幌プリンスHotelでありました。坂元先生は東京女子医大で教授をされていた日本を代表するうつ病治療研究者で、講演の上手さは国内トップでTVにもたまに出演されています。僕は女子医大病院時代にご指導を受けながら一緒に仕事をさせて頂いた恩師です。
コロナ対策で僕はWEBで拝聴し、終了後に当クリニックから徒歩3分の会場にご挨拶にだけ伺いました。
充実した内容の一部だけをご紹介します。 コロナ禍では失業が増えていますが、これまでの日本の統計には無かった傾向として女性のうつ病や自殺が増えている事が示されていました。 また、直接対面で会って会話出来ないストレスがオンラインではあまり解消されていないという統計も示されました。仕事業務や授業などにはオンラインは便利ですが、人の心を癒したり安心させる効果は乏しいという事で、心療内科・精神科臨床に関してはオンライン診察というのは難しいのかもしれません。
薬物療法に関しては、耳鼻科領域の症状(めまい・ふわふわ感・耳鳴り)や、過去の辛い嫌な記憶が頭から離れないことや、抗うつ剤が強すぎて副作用的に無感情・感情の麻痺がある場合には、新規の某SSRI薬が効果的である事なども示されました。
うつになり易い人への、「完璧主義をやめる・自分のミスに厳しすぎるのをやめる・全てコントロールしようとするのをやめる」などの重要なアドバイスも示されました。
これらはこのまますぐに明日からの臨床に役立つ金言ばかりで、早速自分の臨床にも取り入れさせて頂こうと思います。
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2022/03/09(水)
3月8日にWEBによる「周産期うつ病の治療マネジメント」の講義がありました。帯広厚生病院の精神科主任医長の古瀬先生の講義でした。院長とは13年前に一緒に働いてもらいました、優秀で優しい先生です。
妊娠中や出産前後はつわりや体重増加に伴う様々な変化や体調不良に加え、心配や強い不安や抑うつや、中には反対に躁状態になる方もいらっしゃいます。患者さんが苦しんでいらっしゃるのに加えて、赤ちゃんへの安全を考えると薬物は難しく、治療が難しいことも少なくありません。産後うつ病(マタニティーブルー)もあり、大切なお話でした。
また、当院には婦人科がんや乳がんで(女性)ホルモン剤を使用している患者さんが沢山受診されていますし更年期うつの患者さんも多いのですが、(女性)ホルモンやホルモン剤は精神に影響することが多いと思います。薬剤によっては副作用に精神症状が明記されていないものもあるのですが、臨床現場では多いと実感しているので、WEB講演後に古瀬先生にご意見を伺ったところ同じ感想をお持ちとのことでした。今回の公演では脳内の縫線核でのエストロゲンとセロトニンの関連といった専門的な話まで聞けたのでこれからの臨床に役立てていきたいと思いました。
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2022/02/17(木)
製薬会社さん主催の「サイコカーディオロジー」のWEBレクチャーがありました。「サイコ」とは精神医学の略で、「カーディオロジー」は循環器医学という意味で、心不全など心臓疾患の患者様における精神医学的なお話で、心臓移植も含めた内容でした。この移植を支える精神医学分野は院長が昔に在籍した東京女子医大では約20年ほど前から西村先生(現在の主任教授)が当時の堀川教授と協力しながら始めていて、日本国内では最先端だったと思います。今回はそこの赤穂准教授がご講演され、大変解り易く、薬物の影響も踏まえた実践的なレクチャーで、かつ患者様を優しく支える姿勢が感じられました。このように内科など身体科と連携するリエゾン精神科という分野が院長の専門領域のひとつです。当院は特にがん患者様が多いのですが、時に心不全やペースメーカーなど心臓に不安を抱えた患者様もいらっしゃるので、今日学んだ事を活用し、引き続きお一人お一人の気持ちに寄り添い、より安全な薬物調整も心がけていこうと思いました。
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2022/02/04(金)
新型コロナウイルス感染症対策について書きます。まずは、感染された方の速やかなご回復をお祈り申し上げます。
当院は精神腫瘍科なので、がんや抗がん剤で免疫力が低下した患者様が受診される場合も想定されますので、職員はもちろんのこと、患者様にも不織布マスクなど咳エチケットをお願いしています(免疫低下された患者様の命や健康を守るためなので、必要条件とさせて頂きます)。来院時は受付前で手指のアルコール消毒をお願いしております。診察室のドアノブと椅子は、患者様1人ごとにアルコールで拭いています。受付カウンターやEVボタンは一定の時間間隔で拭き取りをしています。空気清浄機はこれまでの3台に加え、作用が異なる新たな3台を加えました。外気に直接につながる3か所の窓を常に少し開けており、待合室の空調は外気導入型なので、実質4か所で綺麗な外気を引き入れつつ窓と換気扇の5か所で室内の空気をビル外に出しております。扇風機も7台回して院内全てを換気しています。番号札も使い捨てのペーパーに切り替え、待合室の本・パンフレットもしまいました。受付には透明なビニールシートを設置しております。
診察室と心理室は元々患者様と医師の間に大きなテーブルがあり2m以上離れており、さらにアクリル板を設置しています。
医師は毎日検温し、今のところ平熱で、咳も出ておりません。
咳や微熱など風邪症状がある方や外出が心配な方は、精神症状に著変なければ、厚労省の臨時措置に従って電話での問診にて処方箋を薬局にFAXするか、ご家族が処方箋を取りに来ていただく形式での受診にご協力お願い申し上げます。
特に、時間が長くなるカウンセリングは上記のように部屋の環境は3蜜にならないようにしてはおりますが、患者様に風邪兆候がある場合は延期・中止させて頂きます。どうかご了承下さいませ。
オール北海道で協力して感染拡大を防ぎましょう。
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2021/12/05(日)
11月には毎年参加している総合病院精神医学会がありました。福井での予定でしたが、コロナ禍でWEB開催になりました。当日だけの配信もありますが、後日に3週間配信期間があるセッションも多く、そのため、普段であれば金曜土曜と2日休診にしていたのが、半日休みだけで済みました。とは言っても、金曜も土曜も8時から10時ころまでパソコンで学会を視聴し、直ぐに外来診療を開始し、外来終了後すぐに昼ごはんはおにぎりをかじりながらパソコン視聴を再開して夜までだったので、結構疲れました。
内容的には精神腫瘍科領域の日本のリーダーの名古屋の明智先生のリサーチは、今後の診療の仕方にも影響がありそうな有意義なお話でした。札医大の河西教授が構成されている自殺関連のセッションでは、やはりうつ病患者さんの自殺が多い事、がん患者さんでもうつ病や抑うつ状態で自殺率が上がるという10年かけた研究結果は大変重く受け止め、日々の診療に生かしたいと思いました。
院長の東京女子医大時代の恩師の西村教授は学会の理事長になられ、多くの若手医師の意見を積極的に受け止めるというシンポジウムがあり、相変わらず優しくて懐が広いと思いました。院長の神奈川時代の恩師で前理事長の保坂先生もこの学会の懐をそのように広くされましたが、学会賞を授与された際のご挨拶では緩み過ぎにならないようにとの助言もされており、相変わらずのバランスの良さも感じました。このような良い伝統が継承されながら、日々の患者さんの臨床を大事にしていける学会であってほしいと思いました。
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2021/10/23(土)
今年も北海道精神分析研究会で発表しました。普通学会での発表は7分位か、シンポジウムでも30分程度ですが、精神分析系の治療経過の発表は3時間で大変です。参加者が意見を出し合って勉強になることは勿論ですが、発表者は何日もかけて準備する中で患者様への理解がとても深まります。精神分析的な検討会では患者様の無意識だけではなく治療者自身が無意識に忘れていた事なども指摘されることもあり、時には苦しい場面もありますが、そこで逃げていては本当の理解ある治療は出来ません。今回も良い勉強になりました。
患者様の個人情報にかかわる事は書けませんが、今回は遺族外来の検討でした。まずは患者様が安心してご自分の辛さを自由にご自分のペースで語って頂ける事を最優先し、専門的な介入を急がずに丁寧に時間をかけて関わらせて頂くという当院のスタンスは支持され、それは今後も続けていきたいと思いました。